ネゴシエーションによるポート動作モード

1. 初めに

 CCNAの勉強でポートネゴシエーションによる動作モードでポートやリンク状態がどうなるんだっけ?という私の覚え方のメモをこちらで共有し、他の方の助けになればと思います。

2. ポートネゴシエーションとは

 ポートの動作モードにはアクセスポートとトランクポートの2つがあります。機器へ接続し、手動で設定を行うかケーブルで接続された機器間でネゴシエーションによって決定されます。
Cisco では、独自プロトコルDTP(Dynamic Trunking Protocol) を使用し、対向先のポートと動作モードについてネゴシエーション(交渉)します。DTP はトランクポートにするためのプロトコルであり、DTP が相手から送信が無ければトランクポートになることはありません。例として、先出をしてしまうと、動作モードが「dynamic auto ⇔ dynamic auto」の場合は、お互いに DTP の送信がないため、リンクの状態がアクセスリンクになります。

動作モードには以下の4つが存在します。以下の内容からそれぞれ動作モードに強さが [ trunk/access > dynamic desirable > dynamic auto ] のような感じですね。

  • trunk

トランクポートとして動作し、対向ポートにDTPを送信する。
イメージ:私はトランクポートしか認めない!お前もトランクポートになれ!

アクセスポートとして動作し、対向ポートにDTPを送信しない。
イメージ:私はアクセスポートしか認めない!

  • dynamic desirable(desirable:望ましい)

対向先のポートにDTPを送信する。対向先のポートと交渉で了承が得られるとトランクポートになる。
イメージ:良ければトランクポートになりませんか。ダメならアクセスポートになります。

  • dynamic auto

対向先のポートにDTPを送信しない。対向先のポートから交渉が来たら、了承してトランクポートになる。
イメージ:アクセスポートなりたいけど、相手(対向)に合わせるよ。

3. 動作モードによるリンク状態

 以下、動作モードによってリンク状態がどのようになるのかを一覧に記載しました。それぞれのパターンを簡単に解説していきます。

画像1.1.ポートの動作モードによるリンク状態

  • trunk ⇔ trunk

これはさすがに簡単ですね。お互いに trunk モードとして動作するため、リンクはトランクリンクになります。

こちらも簡単ですね。お互いに access モードとして動作するため、リンクはアクセスリンクになります。

  • dynamic desirable ⇔ access

dynamic desirable のできれば trunk モードになりたいけど、access モードが強いため、リンクはアクセスリンクになります。

  • dynamic desirable ⇔ dynamic auto

dynamic auto は対向から交渉がなければ access モードになりますが、dynamic desirable からできれば trunk モードになりませんか?のような交渉があるため、リンクはトランクリンクになります。

参考資料